1月10日(月)
1月11日(火)
1月12日(水)
1月13日(木)
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1月16日(日)

現場ジャーナル 1月10日-1月16日


2005年1月10日(月)

2005年に入り1月のアクセス数は平均で26回です。これを多いと思うか、少ないと思うか。私はけっこう多いと思っています。それだけアクセスしてくれる人がいるから私も更新をする甲斐があります。いつもアクセスしてくださる皆さん、どうもありがとうございます。もっとも、私が書いていることが面白いのか、もっと他の話題に触れたほうがいいのか、フィードバックをくださるともっとありがたいと思います。よろしくお願いします。

さて、今日はある読者の方からご指摘をいただきましたので、紹介したいと思います。曰く、私がエッセイに書いたことが、正しい歴史観に則っていないのではということでした。そのくだりは、「私が訪れた村では幸いにも旧日本軍による乱暴はなかったものの、ミャンマー全体ではそうではないでしょうし、東南アジアのほかの国では心が痛むような話も聞きます。」というところでした。この方は、あるサイトに記載されている記事を読んで、正しい歴史観を持ち、日本人として胸を張って仕事をしてもらいと書いてくださいました。

実は私はこのエッセイを書いていたときに、このようなご指摘をいただくのではないかと予想はしていました。ですから、表現には気をつけたつもりだったのですが、それでもご指摘を受けました。

私が言いたかったことは、旧日本軍の行いには、いいこともあったでしょうし、悪いこともあったでしょうということです。白か黒かという二元論ではありません。広い国土を持つビルマですから、当時の日本人の行動すべてがよかった、あるいは悪かったなどと言うことができるはずはありません。それに、歴史観という言葉で一般化するのはそもそも無理だと思います。私が訪れる村々では、旧日本軍に対するよい話ばかりを聞きますが、それを額面どおりに受け取ることはできないと感じています。すべてではないでしょうが、中には私に気を遣って言っているだけかもしれません。

私は農村開発の現場で働く人間です。歴史観という名の下で一般化することによって一人ひとりの多様性が見えなくなるのは避けなければいけないことです。私たちにとって大切なことは、正しい歴史観を持つことよりは、一人ひとりの歴史観(または見方、考え方)を理解することだと思います。


2005年1月11日(火)

1月24日からまたスタッフ研修のワークショップを行います。今回は新規雇用のスタッフに対してのトレーニングですので、12月のものとはまた別の内容になります。今日はそのプログラムづくりのために、私を含めたトレーナー4人で打ち合わせをしました。対象は45人で、9日間にわたる長丁場となりそうです。主な内容は以下のようなものを予定しています。

12月のワークショップと同じように、アクティビティ(参加者が体験を通じて学べる演習)を中心としたものにします。プログラムができましたら、また公開します。


2005年1月12日(水)

昨日書いたスタッフ研修の『「開発」に関する概念』でカバーする内容がだいたい決まりました。

これに約1日半かける予定です。なお、「ファシリテーション」または「ファシリテーター」という概念は「スキル」のあとでふり返って考えてみることにします。

いずれも新入スタッフには理解しておいてほしいと思う基本的な概念です。国際理解教育センター(ERIC)が発行しているレッスンバンクのいくつかを参考にしていますが、いまひとつ「学習のねらいに向かって流れのあるプログラム」にならないし。自分の「ねらい」がまだ明確でないのか…。カバーする概念が決まっても、それをプログラムとするにはまだもう少し時間がかかりそうです。

また、これらの概念をいかにして参加型で教えるか。教えるというよりも、参加者自身が研修での経験を通じて分析し、発見し、共有ができるようにするか。そのためのアクティビティを考えていますが、なかなかいい考えが浮かんできません。ましてや、参加者が概念を理解して、さらにそれを行動に反映させるのを容易にするようなアクティビティを考えるなんて…。やはり、まだまだ自分の力不足を感じます。修行あるのみですな。


2005年1月13日(木)

ここのところお堅い話が続きましたので今日は息抜きを。いつも昼食は近くの安食堂で40円ぐらいで済ませるのですが、今日のお昼は同僚の車に乗って新しくできたという店へ行きました。

なんでも別の場所にある人気店の支店だそうで、なかなかおいしかったです。ADIPATIという店で、住所はNo. 312D, Shwegonding Roadです。Shwegonding病院のすぐ近くです。お客さんは地元の人しかいません。値段は900チャット(100円ぐらい)で、メインとなるおかずとたくさんのサイドディッシュがついてきます。たとえばスープのほかに、ニガウリ、タケノコ、もやし、ヒヨコマメ、そのほかいろんな野菜がてんこ盛り。ほかに、店のオーナーがシャン人なので、シャン名物の納豆や豆腐を発酵させたものなども出てきました。豆腐を発酵させたものは酸っぱくてチーズみたいでした。

そのあとはお決まりのコースで「ティーショップ」へ行きました。ミャンマーの人はこのティーショップが大好きで、一杯のお茶で何時間もねばっている人もいます。出てくるお茶はミルクティーのようなもので、甘さとお茶の濃さを指定できます。甘さと濃さの組み合わせで少なくても5つか6つの名前があるみたいです。

今ヤンゴンは1年の中でも最高の季節です。木や建物の影にいると、涼しくて爽やかな風が吹き抜けていきます。屋根だけで壁のないティーショップでのんびりとこの風を感じていると、事務所に帰って仕事をする気力が…。


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