プータオの街(その2)

プータオでマーケットのほかに商業施設というと、レストランが2軒、コーヒーショップが数軒あるだけです。ホテルはなく、旅行者は軍隊か建設局のゲストハウスに泊まるしかありません。電話は街全体でたぶん3台、車は5台もないでしょう。まさに辺境の地という名がふさわしい街です。


putao street
のどかなプータオの朝。
聞こえるのは鳥のさえずりだけ。車はめったに通ることはない。歩いているのは学校へ向かう途中の子どもたち。

putao milepost
道標。
プータオの標高1429フィート(約430m)、ヤンゴンまで1,127マイル(約1,800キロ)、州都ミッチーナまで218マイル、北にそびえる万年雪の山(フォンガンラージー)まで53マイルと書いてある。うしろに建つ緑色の建物は建設局のもので、その裏にわたしが泊まったゲストハウスがある。

putao guesthouse
ゲストハウス。
電気は夜6時から翌朝6時まで。水道はない。敷地内にある井戸から水を運び上げドラム缶にためて使う。プータオの朝晩はかなり冷えるが、もちろんお湯はない。トイレは水洗だがタンクに水を入れるにはドラム缶から手で移す。部屋には2つベッドがあるだけ。これで10ドルは高い!が他にチョイスがない。

myanma air office
ミャンマー航空の事務所。
まったくふつうの民家をオフィスとしている。州都ミッチーナからの定期便は週3便。その前日でないとチケットを買うことができないので、フライト前日には人であふれかえる。

putao house
ふつうの民家。
プータオにはいたるところで石垣が見られる。これはほかの地域では見たことがなかった。なかなか美しい。ウシや水牛は街中に闊歩していて、道路はフンだらけ。

view from guesthouse
ゲストハウスからのながめ。
川が流れているが、乾期には水田が少ない。見えているのは政府の展示圃場(宣伝や実験を目的とした農場)。プータオの人は、すぐそこに川が流れているのに、農業ができないという。「水がない、水がない」という言葉をよく聞いた。これだけ資源があるのにもったいない話だ。

small shop
雑貨屋、兼ティーショップ。
プータオでナンバーワンのお店。仕事帰り(途中?)のオジサンたちがよく来る。お目当ては店を切り盛りする若い娘さんかな。
この店で有名なのはグレープフルーツジュース。ビアマグのような大きなコップに果実がそのまま入っている。大満足で250チャット(約30円)。これは破格の値段!
学校帰りの子どもたちが駄菓子を買いに来ていた。思わず、自分のおばあちゃんの駄菓子屋のイメージが重なった。

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