私の「ファシリテーター十か条」

2005年2月1日

ファシリテーターとは「ものごとを促進し、容易にする人」という意味で、司会者とはまた異なります。私の仕事では、プロジェクト・スタッフの研修ワークショップやミーティング、村での集会などでその役割が求められています。日本でも最近急速に注目されるようになっています。このホームページではたびたび出てくる言葉ですし、私自身のアイデンティティのようなものになりつつあるので、そのイメージをここで共有しておきたいと思います。

次の10項目は私が考える「ファシリテーターの役割」のようなものです。その他にも重要なことはありますが、優先順位をつけて10項目に凝縮させました。とりあえず今の時点のリストとして、また自分の記録として共有します。これからも新しい学びや発見があるたびに改訂していきたいと思っています。


  1. 参加者を信頼する。参加者自身が持っている資質を信じ、それを最大限に引き出すことができる。
  2. 誰もが自由・活発に、楽しく参加できるような環境を創造できる。
  3. 参加者に耳を傾け、場を読むことができる。個々の感情やグループの雰囲気など水面下の出来事に気を配ることができる。
  4. 参加者の考えや気づきを引き出し、深めるための発問・問いかけができる。
  5. 参加者同士が体験したことを共に分析し、学び、発見できるような手立てと場を設定できる。
  6. 参加者が気づきや発見を主体的に行動へとつなげる手助けができる。
  7. 参加型アクティビティを開発できる。また複数のアクティビティを組合せて効果的なプログラムを組むことができる。
  8. 参加者が持つ異なる背景、経験、感覚、学習スタイルに合わせた説明ができる。
  9. 時間と空間を効果的に活用することができる。
  10. 学び続ける。つねに自らをふり返り、経験から学ぶことができる。
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