4月4日(月)
4月5日(火)
4月6日(水)
4月7日(木)
4月8日(金)
4月9日(土)
4月10日(日)

現場ジャーナル 3月28日-4月3日


2005年4月4日(月)

雨つぶ きょうは昼ごろから雨が降りました。
はじめはポタポタと小ぶりだったのですが、
だんだんと激しくなりました。
1時間ほどザーッと降って、
いまはすっきりと晴れています。
毎年この時期には雨が降ります。
水祭りの前に2、3回は降ります。
去年もそうでした。
すると、花がいっせいに咲き始めます。
以前に紹介したパダウも
明日の朝には咲いているでしょう。
なんでも、
いまは季節風の方向が変わる時期だそうです。
それでなぜ2、3回だけ雨が降って、
あとは雨期に入るまで降らないのか。
よくわかりませんが、
とにかくそういうものなのだと
ミャンマー人の同僚が言っていました。
うーん、もっと科学的な説明が聞きたい。

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2005年4月5日(火)

古いタクシー きょうは珍しく朝から1日中くもりでした。
きのうの雨で、きょうはパダウの花が咲くかと期待していましたが、
まだお預けのようです。

(写真は本文と関係ありませんが、
 なかなか渋いタクシーだったので
 のっけてみました。)

きょうはあまりネタがないので、
きのうの話を書きます。

きのうはプロジェクトマネジャー(PM)を選定するための面接の面接官をしました。このプロジェクトはCDRTの下で管理している小さなもので、スタッフの数は26人です。前任者がWFP(国連世界食糧計画)へと引き抜かれてしまったので、新しい人を募集していました。11人が応募してきました。この中から3名をショートリストして、今日の面接を行いました。1人は当日になってキャンセルしたので、結局2人だけ面接を行いました。

面接官は私のほか、CDRTのプロジェクトマネジャー代行とUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)の担当者でした。私のほうで5つの評価項目を予め用意しておいたので、それぞれ項目20点、合計100点で評価を行いました。5つの項目は(1)関連業務の知識・経験、(2)研修やコーチングのスキル、(3)プロジェクトマネジメント、(4)コミュニケーション、そして(5)経理など事務処理の知識および能力です。1人にかけた時間は40分ほどでした。

私は今までに候補者の絞込みなどの作業には関わってきましたが、面接をする立場になったことはありませんでした。面接官というのもなかなか難しいものです。相手の英語が弱いせいでしょうか、私たち面接官の質問が悪いのでしょうか、ときどき質問の意図が伝わないことがありました。きょう改めて感じたのは、面接を受ける人が面接官の意図をあまり考えずに答えること。自分だったらこう答えるのになあ、と感じる場面がいろいろとありました。例えばこちらは具体的な研修の進め方を尋ねているのに、相手は非常に抽象的な答えしか出してこない。というか、出せなかったのかもしれません。それから、リーダーシップという言葉が面接者から出てきたので掘り下げて尋ねてみたのですが、技術的な面にこだわりすぎて人間性みたいな面をアピールするのを忘れてしまったとか。まあ、実際に面接を受ける側になってみれば緊張するし、仕方がないのかもしれません。

面接官の立場になってみてわかったのは、こちらも面接者に気を遣うんだな、ということでした。当然かもしれませんが、向こう側にいるとなかなか気づかないことです。質問をするにも、面接者の言葉を拾って、掘り下げて質問をすることも多いです。ということは、面接者も面接官の質問の方向をコントロールできるということかもしれません。話題にしたいことは、質問に答える内容の中にちりばめておくという作戦があるのかもしれませんね。でも面接官初心者の私が言うことですから、あまり信憑性がないかなあ。

もう一つ思ったことは、声の大きさや質、受け答えの姿勢などの影響です。2人のうち1人は小さな声だったので、もったいないなあと思ってしまいました。それに論理的に話せるかどうかは、直接の評価対象ではありませんが、私はとても気になりました。たとえば、手順だったら時系列で話すとか、理由を挙げるときは重要性で並べるとか、分類して説明するとか、まあ、当たり前のことです。

こういう当たり前のことがミャンマーではできない人が多くいます(日本でもそうかもしれませんが)。いままでで驚いたのは、求人に応募してくる人の履歴書でした。通常、履歴書にはカバーレターと呼ばれる手紙を添付します。これは形式的なものですが、使いようによっては応募の動機や自分をアピールするなどの効果を演出できます。でも、応募してきた人の中には、まったく同じカバーレターを送ってきた人が何人かいました。これは同じ事務所で働いていて、一緒に話し合って履歴書一式を準備したのでしょうが、いただけませんねえ。本来ならば自分を他人と「差別化」しなければいけないところです。こういうのを見るをがっかりしますね。それにある程度の教育を受けた人でも、このように戦略的に物事を考えられる人がまだ少ないというのが私の印象です。うちのスタッフの研修でも苦労します。

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2005年4月6日(水)

きょうもパダウの花を見ることができませんでした。
あしたから日本へ一時帰国するので
ことしは見ることができないかもしれません。

このティンジャン(水祭り)の休みを利用して
日本へ帰ります。
この時期は、
国連やNGOに勤める外国人の多くは
休みをとって帰国します。
私は休暇がかなりたまっているので
その消化も兼ねて。
国連ボランティアは
1ヶ月に2.5日の有給休暇をもらえることになっています。
これはどこの国に勤めていても同じだと思いますが、
特にきつい国や危ない国(アフガン、イラク、スーダンなど)では、
これに加えて休暇がもらえるようです。

というわけで、
4月7日から24日までは
この「現場ジャーナル」もお休みさせてもらいます。
でも帰国前に、
プロジェクトの活動の写真
何枚か載せておきましたので、
ぜひチェックしてみてください。
今回はこれだけですが、
これから他の分野の活動についても
写真をたくさん掲載していきます。
ご意見、ご感想などお待ちしています。

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